子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頸部の粘膜上皮(表面の細胞)にがん(悪性腫瘍)ができる、女性に特有の病気です。女性に起こるがんとしては世界的に、乳がんに次いで発症率、死亡率ともに第2位です。 (*2017年人口動態統計からの推計) |
子宮頸がんは、初期には症状がほとんどなく、自覚症状があらわれる頃には病状が進行していることが少なくありません。しかし、子宮がん検診を受けることで、前がん病変(がんになる前の正常でない細胞)あるいはごく初期のがんの段階で発見することが可能です。前がん病変あるいはごく初期のがんの段階で発見できれば、子宮を温存したまま治療することも可能です。しかし、発見が遅れると、大切な子宮を失うばかりか、命を落とすことにもなりかねません。 |
一般に、子宮がん検診では、問診、視診(内診)、細胞診がセットで行われます。 |
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Q 子宮がん検診はどこで受けられるの? 各自治体では、20歳以上の女性に対し子宮がん検診を実施しています。 自治体の発行する広報紙やホームページ、市町村の役所・役場の窓口などで確認してください。このほか、診療所や病院の産婦人科、人間ドックなどでも子宮がん検診を受けることができます。 Q 子宮がん検診の費用ってどのくらい? 自治体による検診は無料あるいは一部負担など、費用は各自治体で異なります。自治体の検診以外で、産婦人科などで検診を受ける場合は全額自己負担となります。費用は5,000~8,000円程度ですが、何らかの症状がある方では保険診療で検査が行なわれることもあります。 |
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ワクチンとは、病気の原因となる細菌やウイルスなどをあらかじめ接種しておき、病気を防ぐ方法です。 |
ウイルスとワクチン ウイルスなどが体に入ってくるとそれを攻撃する物質(抗体)ができますが、抗体を作るまでには少し時間がかかります。また、抗体をつくらせないように上手く隠れることができるウイルスもいます。 ワクチンを接種することで、ウイルスなどが体に侵入してきた時にいち早く反撃するために、あらかじめウイルスなどに対する抗体をつくらせておくことができます。 |